北本市議会議員

9月議会に出された議案、ぜんぶざっくり解説

この議会のポイント

  • 令和7年度の決算。一般会計は約295億円の収入、約281億円の支出で、約13億円を今年度に繰り越しました。
  • 補正予算は約8.4億円の増額。ほとんどは前年度の繰越金を基金(市の貯金)に積み立てるものです。
  • 議員定数を20人から19人に減らす議案には、18人を主張しつつも賛成しました。
  • 注目はデーノタメ遺跡の土地を約4.5億円で買う議案。永井は反対しました。別の記事で理由をくわしく解説しています。

9月議会には、市長から議案25件と報告5件が出されたほか、議員からも議員定数を見直す議案が出されました。種類ごとにまとめて紹介します。

決算(令和7年度のお金の使いみち)

9月議会は、前の年度のお金がきちんと使われたかを確かめる「決算議会」です。

議案第57号

一般会計の決算

収入295億2,821万円、支出280億8,572万円。差し引きのうち約13億1,758万円を今年度(令和8年度)に繰り越しました。

市税の収入は約95億9千万円で、前の年より6億5千万円ほど(7.2%)増えました。ふるさと納税の寄附は約13億円です。

監査委員の意見では、国の交付金を要件の確認不足で誤って交付し、約1,366万円を国に返すことになった件について、再発防止を強く求めています。

議案第58〜63号

特別会計・下水道事業の決算

後期高齢者医療(約13.2億円)、国民健康保険(約64.6億円)、介護保険(約63.3億円)、久保土地区画整理事業、県央広域公平委員会の各特別会計と、公共下水道事業会計の決算です。下水道事業は約1億3,624万円の黒字でした。

補正予算(今年度の予算の見直し)

議案第77号

一般会計補正予算(第4号)

予算を8億4,153万円増やし、総額約299億6,071万円に。増えた分の大部分は、前年度からの繰越金を基金に積み立てるものです。

主な中身:財政調整基金(市の貯金)に6億5,900万円、減債基金(借金返済の備え)に1億6,209万円、公共施設整備基金に5,000万円を積み立て。

あわせて、複数年にわたる契約の枠として、東保育所の給食調理の委託、おやこ健康手帳・予防接種アプリの導入、集団がん検診などが設定されました。

議案第78〜81号

特別会計の補正予算

後期高齢者医療(3,531万円増)、介護保険(1億7,165万円増。国の介護情報基盤とつなぐシステム改修など)ほか、前年度の繰越金を整理する補正です。

契約・財産の取得

議案第69号・第70号

東小学校の給食室の建て替え工事の契約

東小学校の給食室を建て替える工事の契約です。建物部分が3億1,284万円(千代本興業)、機械設備が1億4,714万円(深井設備工事)。どちらも一般競争入札です。

議案第71号

デーノタメ遺跡の土地の取得

史跡デーノタメ遺跡の土地約1万㎡を、4億5,412万円で市が買う議案です。費用の8割は国の補助金です。

永井は反対会派を代表して反対討論を行いました(録画 1:38:50〜)。

くわしい解説を読む

債権の放棄

議案第67号・第68号

回収できない給食費・入学準備金を帳消しに

長いあいだ回収できていない学校給食費(130人分・800万9,231円)と、入学準備金の貸付金(10人分・210万2,600円)について、回収は不可能と判断して請求する権利を放棄するものです。

条例・その他

議案第64号

職員の特別休暇の対象を広げる

犯罪の被害者として裁判に参加するために裁判所などへ行く場合を、職員の特別休暇の対象に加えます。国家公務員の制度に合わせた改正です。

議案第65号

認可地縁団体の印鑑条例の改正

国の省令の改正に合わせて、自治会などの認可地縁団体の印鑑登録に関する条文を整える改正です(10月1日施行)。

議案第66号

下水道事業の利益の使いみち

下水道事業で出た利益の一部を、借金返済に備える減債積立金に積み立てることなどを決めるものです。

人事(議会の同意)

議案第72〜76号

教育委員などの任命・委嘱

教育委員会委員2人(1人は再任、1人は新任)、固定資産評価審査委員会委員1人(再任)、子どもの権利擁護委員2人(いずれも再任)について、議会の同意を求めるものです。

報告

報告第4〜8号

専決処分・財政指標などの報告

法律の改正に合わせた条例の整理(専決処分)2件、小学校体育館の空調設置など3事業の継続費の精算報告、市の財政の健全さを示す指標の報告です。

財政の指標では、借金返済の重さを示す「実質公債費比率」が7.0%(国の早期健全化基準は25.0%)で、赤字や将来負担の比率は出ていません。

議員が提出した議案

議提第4号

議員の定数を1人減らし、委員会のしくみを見直す

北本市議会基本条例と委員会条例を改正する、議員提出の議案です(桜井卓議員ほかが提出)。議員の定数を20人から19人(奇数)にし、3つの常任委員会をそれぞれ6人とし、議長は委員会に入らない形にする内容です。賛否が同数になったときは、議長が決めることになります。

永井は質疑で、なぜ18人ではなく19人なのか、人口の減少と議員の数を連動させなくてよいのか、委員会を6人とする根拠、奇数にすると議長が賛否を決める場面が増えるのではないか、などをただしました。

永井は賛成

請願

請願第3号・第4号

国への意見書の提出を求める請願(2件)

中東情勢による原油高や資材不足を受けて、国に対し「中小企業・小規模事業者の事業継続支援」と「石油由来製品の安定供給を妨げている原因の究明と解消」を求める意見書を出してほしい、という請願です(埼玉土建一般労働組合中部支部から)。

出典:令和8年第3回北本市議会定例会 提出議案及び報告一覧表・概要書、補正予算書、令和7年度決算審査意見書、健全化判断比率の報告、議提第4号の質疑(会議録)

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