12月議会に出された議案、ぜんぶざっくり解説(第六次総合振興計画ほか)
この議会のポイント
- 令和8〜12年度の市の計画「第六次総合振興計画 前期基本計画」が可決されました。永井は会派を代表して質疑を行いました。
- 総合福祉センター、児童館、中央緑地など、5つの施設グループの指定管理者(令和8年4月から5年間)が決まりました。
- 八潮市の道路陥没事故を受けて、県が管理する下水道管の緊急補修の負担金2,290万円を補正予算に計上しました。
12月議会には、市長から議案14件と報告2件が出され、すべて可決・承認されました。種類ごとにまとめて紹介します。一般質問の内容は議会発言集をご覧ください。
計画
第六次北本市総合振興計画 前期基本計画
令和8年度から12年度までの5年間、市がどんな政策・事業に取り組むかを定める計画です。6月議会で決めた10年間の「基本構想」を、具体的な取組と目標の数字に落とし込んだものです。議会基本条例にもとづき、議会の議決が必要です。
永井は会派「北本の将来を創る会」を代表して質疑し、主に次の点をただしました。
- 若者向けの政策の根拠:計画に「若者」の定義がない。市民意識調査では18〜29歳の市政への関心が低いのに、何を根拠に若者向けの計画を立てたのか。
→ 市「おおむね高校生年代から40歳未満を若者と位置づけている。定住の意向が固まる前の世代に焦点を当てることが重要」 - 北本駅西口の用途地域:駅周辺の商業の充実を課題に挙げるなら、西口の近隣商業地域などを商業地域に見直すことを取組に入れるべきでは。
→ 市「今の住環境を守るため、第二種住居地域は継続したい。今後の土地利用の動向を見て検討する」 - 企業誘致:上尾道路・圏央道・17号バイパスなど広域交通網を生かした誘致を。
→ 市「県の産業誘導地区の制度も使い、インターチェンジ周辺などへの誘致を進める」 - 自治会・協働:自治会の脱会や担い手不足への対策、協働事業提案制度の件数を増やす方法。
- 「効果的」な行財政運営:削るだけでなく、5年・10年の計画の中で将来への投資を位置づけ、歳入を増やして持続可能性を高める考え方もあるのでは。
→ 市「事務事業評価などPDCAを回し、効率性を高めつつ効果的な行財政運営を進める」 - 再質疑:最重要課題の不登校への5年間の対応、商工会の事業である「街バル」の参加店舗数を市の計画の指標にした理由。
指定管理者の指定(令和8年4月〜13年3月)
市の施設の管理・運営を、民間の団体などに任せる「指定管理者」を決める議案です。
福祉・子育ての施設
総合福祉センターは北本市社会福祉協議会(第79号)、ふれあいの家は北本市手をつなぐ育成会(第80号)、児童館・こども図書館・子育て支援センター・北本駅子育て支援センターは北本まちづくり共同事業体(街活性室株式会社・株式会社図書館流通センター。第81号)に決まりました。
北本中央緑地・下原緑地公園
特定非営利活動法人北本雑木林の会に決まりました。応募はもう一者ありましたが、「公園として活用する」提案だったのに対し、雑木林の会は「雑木林をそのままの形で将来に残す」提案で、自然観察会や中学生ボランティア教室などの実績も評価されたとのことです。
建設経済常任委員会(委員長:永井)で審査し、全員賛成で可決すべきものとしました。
道路・契約
市道6321号線の廃止
長さ約55m・幅約2mの市道を、隣の土地の所有者から買い取りの申し出があったため廃止します。売り払う価格は1㎡あたり4万1,875円で、実測した面積をもとに算出します。建設経済常任委員会で全員賛成でした。
小中学校体育館の空調工事の契約変更
小中学校の体育館に空調を付ける工事で、熱の負荷を計算し直した結果、空調を強化する必要があるとして、契約額を7億7,550万円から7億8,782万円に変更しました。
条例
学校体育館の夜間開放の使用料
体育館の照明のLED化と空調の設置にあわせて、夜間開放の使用料を見直し、空調の使用料を新しく設けます(令和8年4月から)。
そのほかの条例
印鑑登録のシステム移行の延期に伴う施行日の変更(専決処分の承認・第75号)、国の「こども誰でも通園制度」の基準づくり(第76号)、国民健康保険税の上限額の改定(第77号)です。
補正予算
一般会計補正予算(第6号)
1億9,211万円を増やし、総額約295億3,621万円に。ふるさと納税の返礼品などの費用の増額が中心です。
あわせて、来年4月からすぐ工事にかかれるよう、道路の緊急補修(5,000万円)、砂利道の補修(700万円)、側溝・路面の清掃(700万円)、街路樹の手入れ(500万円)などの契約の枠も設定しました。緊急補修は令和6年度に268件、7年度は10月末までに167件。市は「この額で1年間の危険箇所に対応するのは難しく、足りなければ補正を要望する」と答えています。
公共下水道事業会計補正予算(第1号)
令和7年1月の八潮市の道路陥没事故を受け、県が管理する太い下水道管(約20km)を調べたところ、鴻巣市・桶川市などで3か所の緊急補修が必要とわかりました。その費用の北本市の負担分2,290万円を計上します。北本市内の区間に補修箇所はありませんでした。
下水道事業の借金(企業債)の残高は、令和7年度末で約30億円の見込みです。
介護保険特別会計補正予算(第3号)
国の介護情報のシステムと連携するための改修費139万7千円を計上しました。
出典:令和7年第4回北本市議会定例会 議案概要書、北本市「市長提出議案の審議結果」、本会議(12月17日 議案質疑・12月19日 委員長報告)・予算決算常任委員会建設経済分科会(12月4日)の会議録